パチスロで勝つことは難しくありません。
負けない程度に打つなら、さらに簡単です。
でも、パチスロを打つ人の大半が実際には勝てていません。
勝つための正しい情報がこれだけ知れ渡っていて、それでも勝てないのです。
勝てない人にとっては、正しくプレイしているはずなのにどうして負けるのだろうと悩む人も多いと思います。
ここでは、ぼくが考える勝てない人の特徴と理由をまとめてみました。
1.設定を考慮しすぎている
勝てないと悩んでいるあなた、打つ台を選ぶ基準が設定になっていませんか?
ぼくがホールで見かける人の多くは、台を選ぶ時にデータ表示機のグラフを見ています。
グラフを見るということは、設定を期待しているんですよね。
単純に右肩上がりのグラフであれば高設定で、右が下がっていれば低設定といったところでしょうか?
理論上は、初当たりが軽く、出玉が段階的に伸びていれば高設定の可能性は高くなります。
ただ、その人に聞きたいことがあります。
そのホールでは、その機種に必ず高設定があるんでしょうか?
ホールは商売で運営しているのですから、利益にならないような設定配分はしません。
右肩上がりのグラフであっても、低設定である可能性の方がはるかに、圧倒的に高いのです。
さらに、高設定である台が、どうして空いているのでしょうか?
もしその台の前任者が高設定を確信していれば、自分で打ち続けるか、知り合いに譲るかしているでしょう。
空いている時点で高設定でない可能性がさらに高まります。
もう一つ、右肩上がりのグラフの台を狙うくらいは誰でもできますし、多くの人がやっています。
パチスロでは9割の人が継続的に負けていますが、そんな人がやっている方法で勝てるでしょうか。
パチスロで継続的勝つのに必要なのは、数字、計算であって、読みや勘ではありません。
高設定が確実であるような状況を除いて、設定を狙う、打つ台を選ぶのに設定を考慮する行為は負けに行くようなものです。
「高設定かもしれない」という見えない情報は勝つために必要ではありません。
台選びの基準に設定の高低が入っているなら今すぐやめましょう。
2.常に現金で打っている
早い話が出玉を換金して現金で打つと損をしますよということです。
※等価交換のお店では問題ありませんが・・・。
だいぶ前でパチンコの話ですが、当たるたびに玉を流して、現金で打つおじいちゃんがいました。
本人なりのオリジナル必勝法なのかもしれませんが、お店にとっては神様みたいな人ですね。
これは極端な例ですが、勝てない人の多くで、この損の程度を分かっていない人が多いと思います。
換金ギャップによりますが、一般的な5.5枚交換のお店での一例を紹介します。
※換金ギャップと交換率がよく分からない、理解できない人は、5.5枚交換が一般的と思っておいてください。

このように、換金ごとに無条件に1割ほど損をします。
1割という数字を少ないと感じてしまったあなたは、パチスロをはじめ、経済的なセンスがまったくありません。
500枚のメダルが450枚の価値に目減りするということは、約1000円の損失をしていることになります。
たった1回、500枚で千円を損するということは、金額が大きかったり、換金の回数が増えればその差はどんどん開きます。
週末に一回パチスロを打つとしても、年間で50回です。
一日に一度、500枚しか換金しないとしても、千円×50回=5万円を損します。
1年後に手元にあった5万円が換金するだけでなくなってしまうのです。
損してますよね。めちゃくちゃ損です。
毎回換金するなんて、言葉は悪いですが、馬鹿のすることです。
友人に500枚のメダルを渡して9千円の現金を受け取りますか?
千円のギャップに見合うようなメリットでもあれば別ですが、ただ、カウンターに行って、特殊景品をもらうだけで千円払っているのです。
簡単な計算で分かるはずなのに、これをできていない人がいまだにたくさんいます。
パチスロの控除率は1割程度で、これを超えるために必死で工夫しているのに、換金ギャップでさらに1割支払っていたら勝てるはずがありません。
3.過去の経験からオリジナルの方法を持っている
パチスロは機械で抽選を行っています。
なので、プレイする人全てに完全に平等です。
ということは、勝ち方は同じ論理に絞られていきます。
今、パチスロでの勝ち方は、ほぼ、天井狙い(ゾーンを含む)と設定狙いしかありません。
全て抽選確率の積み重ねで、勝率も金額も最終的には理論どおりの結果になります。
つまり、例えば、一年で30万円負けた場合、一年間で30万円負ける抽選を受けたことの証明なのです。
逆に年間で500万円稼ぐ専業プロなどは、1年間で抽選を積み重ねて、500万円の利益が出る打ち方をしたことになります。
ここに他の要素が入り込む余地はありません。
ジャグラーなどで、大きくはまった台を選んで打つ人は減りましたが、似たような感覚で台を選ぶ人は多いと思います。
例えば、朝一で台を選ぶ時に、過去データで出ていない台を選びませんか?
特段、設定が入る日でもないのに、設定を狙いに行くのもNGですが、1週間マイナスの続いた台だからといって、好んで打つのもその人オリジナルの方法です。
そもそも、1週間へこんだ台に設定が入る根拠があるんでしょうか?
実は2日前に設定が入っていたけど出なかっただけかもしれません。
もしかしたら、その機種には設定を入れる予定はないのかもしれません。
オリジナル法と聞いて、オカルトな方法だけを思い浮かべたあなたは、自分も似たことをしていることに気付いていません。
台を選ぶ段階で、数字で説明できない場合は稼げない台です。
目に見える、計算が成り立つ台以外を打つから稼げないのです。
オリジナル法とオカルトを同じ意味としたら、自分のやっていることはオカルトではないと言い切れますか?
オカルト法、オリジナル法の定義を引き下げて自分のやり方を見直してみてください。
4.確率の収束を勘違いしている
パチスロは機械で抽選していて、誰にも平等です。
ただ、確率というのは、運悪く偏ることもあります。
この偏った結果は、繰り返し行うことで抽選の数値に近づいていきます。
確率の収束です。
これを勘違いしている人も多くいます。
「今週は一度も勝てていないから、今日は勝てるはず」
「単発が続いているから、今度の当たりで不足分が連荘するはず」
そんなことはありません。
勘違いしている人の多くで、過去と未来にヒモ付けする傾向が見られます。
つまり過去が悪かったことを理由に未来が良くなるという考え方です。
勘違いしている人には理解しにくいかもしれませんが、確率は過去の結果が未来の抽選に影響はしません。
同じ確率で抽選された結果、その抽選の確率に近づいてい行くだけで、抽選結果の一つ一つは単独の存在なのです。
過去の履歴で出ていない台を選ぶ行為や、単発で終了した後その台を続行するのは、確率の収束を間違って理解していることによるものです。
結果が抽選確率に近づくという現象を、過去の結果と繋ぎ合わせて考えること自体が間違いなのです。
過去の結果を考慮するのは、理論ではなくあなたの願望です。
「こうあって欲しい」、「こうなると嬉しい」という感情を都合よく確率の収束という理論に当てはめているだけで、オリジナル法と同じく根拠のない考え方です。
5.波や流れを信じている
勝負事では、勢いを感じる時があります。
例えば高校野球で、一方のチームが追いつかれそうな状況になると、まだ勝っているはずのチームが萎縮してしまって、本当に逆転を許すことがあります。
パチスロを打っていても、経験ありますよね?
調子のいいときは、フリーズを引いたり、5割の抽選を繰り返し成功、押し順も正解しまくりみたいな無双状態です。
こんなときに、こんな風に思ったことはありませんか?
「普段負けっぱなしなんだから、たまにはこんな事もないとやってられん」
はい、間違ってます。
確率の収束でも触れましたが、普段の負けと今の勝ちに関係はありません。
単純に抽選の結果が良い方に偏っただけです。
ただ、これは確率の収束ですでに説明しました。
ここでは、さらにその先の話をします。
ある程度まとまった出玉を得て、AT,ないしARTが終わった後、あなたはどうしていますか?
ぼくが見ているかぎり、負けてるだろうなと思う人ほど、即ヤメしていません。
ズルズルと続行しているのです。
こんなことを考えていませんか?
「初当たりも早かったし、もしかしたら設定があるかもしれない」
「この台には勢いがあるから、今は止められない」
「今日はヤレる日っぽいから続行」
すべて間違っています。
何度でも言いますが、パチスロでは抽選はすべて平等に行われます。
・かもしれない
・勢いがある
・ヤレる
といったことは、機械の抽選とは何の関係もありません。
AT、ART等がおわり、通常時に戻った時点で、損をする区間に戻っています。
平等な抽選なので、損をする区間に、「ヤレる」も「イケる」も「勢い」も、「かもしれない」もないのです。
ここに、「ヤレそうに思う」、「イケると感じる」とかいう、得体の知れない感情を持ち込むから勝てなくなります。
2000枚出して、勢いを信じて続行、終わってみればプラス100枚にしかならなかった
「こんなことなら即ヤメしておけば良かった」
こんな風に思った経験を絶対にしているはずです。
勝てる人はこういった後悔を抱くことがありません。
それは、計算上、もっとも損をしないタイミングを知って、行動できているからです。
繰り返し何度でも言いますが、パチスロは機械です。
抽選は平等です。
スポーツの様に、雰囲気にのまれるとか、気分によって技術に影響するようなことはありません。
ただただ、勝てる基準で打ち始めて、打ち終わればいいのです。
おわりに
パチスロで勝てない人の多くは、上の特徴にあてはまっているはずです。
チェックポイントをまとめます。
1.台選びで設定を意識しすぎていませんか?
2.換金ギャップを無視、軽視していませんか?
3.根拠のないオリジナル法をもっていませんか?
4.確率の収束を都合よく解釈していませんか?
5.流れ、勢いなど、感情を持ち込んでいませんか?
どうしても勝てない、自分だけ負ける、と悩んだり、怒ったりする前に、自分のやり方を見直してみましょう。
パチスロは機械で平等に抽選しています。
負けるということは、負けるやり方をしているのです。
そして、やり方を改善することで、必ず収支は向上しますし、勝てる様になります。