競馬期待値

競馬で期待値の出やすい傾向を検証します ②前走の着差

前回では、前走の着順について紹介しましたが、今回は、順位ではなく、着差に着目してみます。

着順は、1着の馬から大きく遅れても2着、3着がありえますが、着差は絶対的な指標なので、馬券購入で重視する人も多いのではないでしょうか?

前回と同じように、未勝利戦で勝てなかった馬を対象に検証してみます。

前走で勝ち負けだった場合

着差の表現には、時間と固有の表現(ハナ差、頭差、○馬身)があります。

ここでは、着差は時間で表すものとします。

理由は、これを調べているツール(Taeget Frontier JV)が、秒で表記しているのと、固有表現だと雑な解析になってしまうことによります。

最初は、前走でもう少しで勝てそうだったというケースで、着差では、「0.0」の差だった場合です。

固有表現だと、ハナ差、頭差が該当して、もう本当に惜しかった印象がある場合です。

2019年の未勝利戦で、着差0.0秒で負けた馬の次走の成績は以下の通りです。

勝率(1着)=25.1%

複勝率(1~3着)=60.7%

単勝回収率=61

複勝回収率=82

勝率、複勝率は優秀ですが、単勝回収率は平均の80を大きく下回っています。

これは、多くの人が、惜しかった次のレースでは、

「勝てそうだ」

と考えて馬券を多く買ったからだと推測できます。

実際に勝率も高いですから、競馬予想としては間違っていませんが、回収率が悪いところを見ると、前走で超僅差の場合は過剰に買われる傾向がありそうです。

前走ではっきりと負けた場合

大差とまでは行かないまでも、完敗といえる程度の場合はどうでしょうか。

3馬身程度となる0.5秒遅れで負けた馬の次走成績が以下になります。

勝率(1着)=14.3%

複勝率(1~3着)=36.7%

単勝回収率=120

複勝回収率=87

単勝回収率が驚異の120です。

よく調べると、2019年は人気薄が1着になることが数件、中でも12番人気の馬が勝った事例があり、これが単勝の数字を引き上げています。

10番人気以下と単勝オッズ5000円以上の事例(計4件)を省いても、単勝回収率は90で、非常に優秀でした。

競馬は試行回数が少なく、結果がばらつく傾向がありますが、前走が超僅差で負けの馬よりも、0.5秒遅れの方が回収率で優秀というのは、どの年度でも傾向が見られます。

つまり、「前走の負け方」はかなり多くの人が馬券購入の材料にしていることが窺えます。

大差で負けた場合

では、大差で負けた馬は、次走で全く期待されないので、回収率は高くなるでしょうか?

1着の馬から1.5秒以上の差で負けた馬の次走の成績を調べてみました。

勝率(1着)=2.0%

複勝率(1~3着)=9.1%

単勝回収率=46

複勝回収率=61

勝率も回収率もかなり悪い成績になりました。

未勝利戦では、将来グレードレースを勝つような馬と競馬の流れにも付いていけないような馬も同じクラスで戦いますから、大差の意味合いがオープン馬などとは違います。

なので、前走で大敗したような中にも強い馬はいるでしょうが、全体で見ると、やはり勝ち目がなく、ちっとも馬券が当たらない結果になりそうです。

大差負けの馬の次走は回収率が悪いというのも、どの年度でも同じ傾向です。

極まれに大きな回収ができるかもしれませんが、トータルで見ると、かなりのハイペースでお金を失うので、前走で大きく負けている馬は、見送った方が賢明でしょう。

まとめ

もっと調べようと思えば、同じ僅差でも、0.1秒遅れとか、中途半端な0.3秒遅れ、大差とまでは言えない、0.8秒遅れなども考えられます。

このあたりを記事にするとキリがないので止めておきますが、着差というのは思ったよりも気にしている人が多そうです。

少なくとも、着差なしで負けたような馬は、次走では実際に強いですが、お金の回収となると、マイナス材料といえます。

また、大差で負けた馬は、その通りに弱く、回収率も極めて低調になる可能性が高いことも言えるでしょう。

前回の着順とあわせて、大敗した馬を買い目から外すことで馬券成績の向上にはなりそうです。