パチスロは勝てないという意見は根強く、ある意味で正しくもあります。
でも、勝てない理由については、時代の流れや、ホールやメーカーのせい、そもそもの仕組み、などという意見が多く、そこは間違っているなあと感じています。
この記事では、パチスロが勝ちやすいギャンブルであることの理由を、より分かりやすく説明します。
目次
パチスロは商売であるという意見
パチスロは(パチンコも)、商売でやっているので、必ずお店が儲かるようにできています。
これは正しいです。
お店が準備する新台導入のための購入費用、電気代、従業員に支払う賃金など、莫大な金額は、すべて打ち手側が支払っています。
「ほらね、トータルで勝てる仕組みでないのだから、あなたも負けるに決まっている」
でも、これは間違いです。
ギャンブルの基本は、プレイヤーの支払ったお金の一部を運営側が儲けとして得て、残りを還元します。
トータルで勝てないというのは、運営が確実に儲かるのだから、目減りして返ってくる以上、絶対に勝ちはないという理論です。
パチスロで勝てるという考え方は、このトータル(仕組み)の理論とは別です。
還元されたお金を他の人よりも多く得る
パチスロに限らず、ギャンブルで勝つ理論は、トータルでなく、還元されるお金の取り分を増やす考え方です。
そりゃそうですよね。
個人がいくら頑張っても、お店が儲かる仕組みを変えることはできません。
だって、ある日のパチスロの設定を全部6に変えることを打ち手側が合法的にすることはできないでしょう。
パチスロでは9割ほどの還元率があるはずなので、1割がお店の利益になることは確定です。
では、残りの9割の還元は打ち手に平等に分配されるでしょうか?
全体では9割でしょうが、個人では、7割しか返ってこない人も、10割以上返ってくる人もいるでしょう。
一日ごとに見れば、昨日は4割しか返ってこなかったけど、今日は30倍(30割?)返ってくることもありえます。
たしかに、トータルでは9割に落ち着き、その考えの下では必ず負けますが、ばらつきはあるため、良い方に偏れば勝てる人も出てきます。
裏を返せば、還元率が9割といいながら、実際には6割、7割しか勝てない人もいるはずで、そんな人は体感的にも相当負けを感じているでしょう。
平均還元率を上回る方法
平均で9割の還元があるなら、1割の差を埋める方法を考えれば良いことになります。
パチスロでは、2つの方法があり、そのうちの一つが「設定狙い」です。
パチスロをする人なら知っていると思いますが、設定の高い台を打てば原則として勝てます。
ただ、これはかなりハードルが高く、先ほどの還元率が9割というのは、お店がトータルで調整するため、場合によっては高設定を入れない可能性があります。
(というよりほとんど入れません)
しかも、自分が打っている台の設定は基本的には分かりませんし、高設定を打つことができる保証もありません。
ただ、トータルで9割の還元率に調整したお店で、自分だけが高設定を打ち続ければ、他の人は7、8割の還元率なのに、自分は10割を超えるといった状況が望めます。
これを駆使しているのがいわゆる専業のプロと呼ばれるような人で、それなりの努力や時間的な余裕がなければ成功しません。
もう一つの方法が天井狙いで、現行のパチスロが勝ちやすいというのはこれが理由です。
天井狙いの仕組みを次の項で詳しく説明します。
天井狙いを極端な例で考えてみる
この記事を読んでいるあなたは、ある程度パチスロの知識があるという前提で説明します。
ある日、天井が搭載された機種を打つ時、天井まで1ゲームという台が落ちていたとします。
この台の勝率は?
100%ですよね。
1ゲーム、メダル3枚、60円で当たりが確定します。
たとえその機種がボーナス単発30枚で終わっても、手持ちのメダルと合わせて投資以上の還元が間違いありません。
では、天井までのゲーム数が2ゲームならどうでしょう?
同じような結果になりますよね?
では10ゲームなら?100ゲームなら?
天井から離れて行くたびに勝てなくなりませんか?もしくは勝てなさそうではないですか?
実際、勝ちにくくなっていくはずです。
投資に必要な金額が増えるからです。
では、どの辺りが勝ち負けのボーダーラインでしょう?
これはその機種情報をネットで検索すれば出てきます。
「天井期待値」というやつですね。
実際には、天井まで行かないと当たりを引けないわけではなく、通常の当たり抽選もしているので、仕組みが複雑に感じるでしょうが、基本的には、天井に近ければ近いほど少ない投資で済むので儲かりやすいという理論になります。
打ち始めのゲーム数を天井に近いところからしか打たない人は、適当に打っている人に比べて、投資が少なくすむので、長い目で見れば稼げたり、損失が少なかったりします。
想像してみてください。
あなたは天井までのゲーム数を気にせず打っているのに対して、ぼくは天井まで1000円以内で当たるゲーム数から打ち始めたら、絶対ぼくのほうが儲かりませんか?
極端な例で現実的ではありませんが、「天井狙いで勝てる」というのはこういうことです。
個人で差はあっても、お店の還元率に影響はない
天井に近いところから打ち始めれば勝ちやすいことは分かってもらえたと思いますが、裏を返せば天井に近いところまで打ってくれた別の人がいるはずです。
天井が1000ゲームという機種があった場合、999ゲームまで打ってやめた人と残り1ゲームで当たりを引いた人の収支はどうなるでしょう?
1000円50ゲーム回せて、500枚(1万円)の出玉が期待できる機種なら、999ゲーム回した人は、約2万円使って回収0円ですが、1ゲームで当たりを引いた人はメダル3枚、60円で1万円が稼げます。
でも、これだけの差が個人で生じても、お店のトータルでは9割の還元率であることに影響はないでしょう。
このように、「トータルで勝てない」ことと、「個人で勝てない」ことは別の理論であることが分かります。
パチスロでは極端に負けている人がいるはず
お店の9割還元が確定的なら、9割の還元されるお金を打ち手側が奪い合っているわけで、そこに儲かる人がいるということは、9割を下回って負けている人もいるはずです。
先のように、天井ギリギリまで打ってやめる人は、まずいませんが、中途半端にやめる人は結構います。
999ゲームでなくとも、800ゲーム700ゲームでやめても、損失金額の違いはあっても負ける行動であることに変わりはありませんし、これが300ゲームでも、100ゲームでも10ゲームでも同じことです。
当たりを引くためにお金を投資しているのに、辺りが引けずに途中でやめてしまうのは、それまでの投資金額を捨ててしまうのと同じことです。
この行動をする人は、9割を超えて負けている人です。
もし、あなたが、日頃打っているパチスロで、ちょっとしたゲーム数でも、当たりを引くために必要のないゲーム数を回しているなら、今すぐに見直すべきです。
パチスロで勝てないという人は、打ちはじめと打ち終わりのゲーム数を管理していない
パチスロは機械が制御していて、試行を繰り返せば個人の運などの要素は入りこむ余地はありません。
あなたがパチスロで勝てないと感じているなら、自分の打っている台の、打ち始め、打ち終わりのゲーム数を見返してみてください。
天井期待値が見込めるゲーム数からの打ち始め、出玉獲得後の即ヤメを守っていないでしょう。
仮に守っていても、それ以外に遊び打ちをしていませんか?
徹底して管理するほど収支は上がります。
あなたが勝てないのは、ホールでもメーカーのせいでもありません。
ましてやギャンブルの仕組みによるものでもありません。
単純にあなたの打ち方に問題があるだけです。
まとめ
パチスロで勝てないと悩んだり、嘆いたりして、精神的に辛いならパチスロをはじめギャンブルそのものをやめるべきだと思います。
ただ、ギャンブル、とりわけパチスロは、天井機能のおかげで、ギャンブルとはいえない程度にプラス域が狙えます。
パチスロで勝てないけれどやめたくもないと言うなら、まずはゲーム数の管理を徹底してみましょう。
その間、中途半端な設定狙いや未練打ちをしないように、本気で徹底してみてください。
必ず収支は向上するはずです。