ここは、ギャンブルを副業にすることがテーマの一つになっているブログですが、実のところ、ギャンブルというのは、資産運用、投資という目線だと、圧倒的に不利です。
こんなことを言ってしまうと、
「ギャンブルで儲けるというコンセプトはどこへ行った?」
となってしまいますが、これは事実です。
ギャンブルで稼ぐという考え方は、今、あなたが趣味として楽しんでいる遊びを、お金を失うのではなく、
「せっかくなら増やせないか」
というアプローチをしているに過ぎません。
世の中には、成功するかどうかは別にして、お金を増やす方法はたくさんあって、それぞれ、メリット、デメリットが存在します。
そして、一般的にギャンブルが投資として認識されていないように、稼ぐ、儲けるということに関してはやはり難易度が高いのです。
ここでは、ギャンブルが投資の方法としては不利だという理由を説明してみたいと思います。
ギャンブル投資のメリット
手軽にできる
元々、ギャンブルを趣味にしている人はかなり多くて、今から投資と割り切ってはじめる人はほとんどいません。
ギャンブルを趣味にしている人の9割以上の人が負けているわけですから、基本的には、負けが前提の遊びで、投資という側面は認識されていません。
つまり、
「投資をしてみよう」
と考える人で、
「じゃあ、ギャンブルから」
とはならないのです。
では、なぜギャンブルを副業として紹介しているかといえば、単純にやり方一つで勝てる可能性があるからです。
せっかく現金を動かす趣味で儲かる可能性があるのですから、わざわざ負けを前提に遊ぶことはありません。
特に、パチンコやパチスロは、日常的に触れることができるので、投資の機会の多さやタイミングとしては優れていて、いつでも、どこでもできるというメリットがあります。
大きくお金が動く
ギャンブル投資のもう一つのメリットは、金額の大きさです。
ギャンブルをする人は麻痺しているかもしれませんが、一日で数万円を失ったり、儲けたりするのは普通の感覚ではありません。
現在では銀行の金利は何の足しにもなりませんし、株にしても、元手が大きければ別ですが、手持ちの数千、数万円が1日で何倍にもなるようなことはありません。
ギャンブルも平均に均せば、そこまでお金が乱高下するものではありませんが、緩やかと言っても、月単位で10万円程度の損得はあるので、ハイリスクハイリターンというお金の動きも、持ち金が少ない人にとってはメリットと言えます。
元手が少なく、大きく儲かる可能性という点では、これもメリットです。
ギャンブル投資のデメリット
ギャンブルの控除率は圧倒的に高い
パチンコやパチスロの控除率は、概ね10%、競馬や競輪、競艇では20%超、宝くじに至っては約50%です。
つまり、投資をした時点で、無条件にそれだけのお金が取られることを意味します。
そして、この「控除率」の存在を甘く見ている人が多すぎます。
2割ものお金を投資した時点で取られるのは、一般的な投資ではありえないことです。
株式投資やFXなどでも、仲介する業者(証券会社など)が間に入りますから、「手数料」がかかります。
取り引きすることで、無条件に取られるという考え方なら、これが控除率と言えなくもありませんが、とても安いものです。
手数料の金額は、各社ごとや、ネットか店頭かによって違いますが多くて1%程度(店頭/取り引き金額による)、安ければ0.03%(ネット/取り引き金額による)など、ギャンブルとは比較になりません。
元のお金が保証されない株式投資はリスクが高いといった意見もありますが、ギャンブルに比べれば、大したことはありません。
2割程度損をした状態でスタートラインに立ち、この2割のマイナスを補填し、更に儲けを出す必要があるのですから、勝つのが難しいのは当然です。
全額失う可能性
もう一つのデメリットは、投資したお金がすべてなくなる可能性です。
株の取り引きでも、その会社が倒産でもすれば、投資金額のすべてを失う可能性がありますが、他社の株も分散して保有するとか、雲行きが怪しければ、先んじて売って、リスクをある程度回避できます。
つまり、本当の意味で全額を失うことは、ギャンブルに比べれば極端に少ないのです。
一方のギャンブルは、手持ちの5万円が1日を待たずになくなるなんてことは普通にあります。(経験あるでしょう?)
お金の出入りが激しすぎるのも、間違いなくデメリットと言えるでしょう。
必要経費がかかる
忘れられがちですが、ギャンブルをすると必要になるお金もあります。
例えば、競馬新聞。
競馬をする人の多くは、競馬新聞を購入しますが、あれってわりと高いんですよ。
一部400円ほどしますから、毎週土日に楽しめば、400円×8(土日各4回)で月に3200円かかります。
1年だと38400円。
競馬で利益を上げる場合、この競馬新聞代も稼がなければなりません。
さらに、趣味も兼ねて競馬場に足を運べば、交通費や食事代、場合によってはグッズなども買うかもしれません。
お金に余裕があるときは、お金を払って屋内の観覧席を確保することもあるでしょう。
パチンコやスロットでも、有料サイトの閲覧でも多少のお金はかかりますし、好きな人は雑誌なども読むでしょう。
実際には、ギャンブルは楽しむだけでもそれなりのお金がかかっているのです。
お金が欲しいだけならギャンブルは向かない
特に控除率が高い理由から、ギャンブルがお金を稼ぐ手段としてかなり不利であることは分かってもらえたと思います。
ギャンブルを副業にすることは、お金稼ぎとしては、最も不利な手段で勝負をしているわけで、単純にお金が欲しいのであれば、わざわざ選ぶものではありません。
しかも、ギャンブルは、一般的なアルバイトと同じように、自身が時間と労力を使う必要があります。
パチンコやスロットでは、ホールに行ってその時間は拘束されます。
競馬や競輪などの公営競技は、ネットで購入できますが、控除率が高すぎてリスクが高すぎます。
お金が欲しいという理由で、自分の時間と労力を使うのであれば、やはり普通にアルバイトをするほうが確実です。
パチスロでは、いまだに正しく打てば、そこらのアルバイトよりも稼ぐことはできますが、打つ機会の減少で収支が安定しなくなっています。
時代の変化でもありますが、ギャンブルで高額を安定して稼ぐのが難しくなってきているのは間違いありません。
まとめ
ギャンブルの副業が投資として難易度が高い理由を説明しました。
パチンコやパチスロの規制が緩和されるとか、JRAの控除率が大幅に優遇されるとか、打ち手、買い手に有利になれば別ですが、この先、ギャンブルだけでは効率よく副業はできないと考えています。
稼げる要素は残っていますし、何よりギャンブルは楽しいので、やめるつもりはありませんが、稼ぐ手段については、色々とアンテナを張って、興味があれば試したいと思います。