競馬期待値

競馬で期待値の出やすい傾向を検証します ①前走の着順

競馬で馬券を買う、買わないの判断をする時、あなたは何を基準にしていますか?

これは人によって色々で、オカルト的なものも含めると、数え切れないほどあるかもしれません。

控除率を超えて儲かるかどうかは別にして、回収率を上げる方法については、ある程度セオリーが存在します。

このカテゴリー記事では、競馬の期待値につながる要素をピックアップして、回収率への影響とその理由について書いていきます。

まずは、前走の着順についてです。

前走の着順は多くの人が気にしている

新聞かネットかそれとも別の媒体かはわかりませんが、馬券を買う際には出馬表は見ていると思います。

そこであなたは、何を気にしていますか?

さすがに、

「いやあ、この馬の名前かわいい~」とか、

「葦毛の馬はどれだ?」

とはならないでしょう。

基本的に、どの馬が強そうか、どの馬が勝てそうか、という目線で見ているはずなので、その馬の勝ちそうな要素が無いかを探しているはずです。

そこで、多くの人は、過去の実績を重視するはずで、その中でも、前走の着順は最初に確認するのではないでしょうか?

前走で大敗した馬と勝っている馬とでは、どちらが強そうですか?

当然、後者ですよね?

強そうと言いましたが、実際に強いでしょう。

勝ち馬を当てる発想なら、実績の一つとして、前走の着順は、優先的に見るべき要素で、実際に多くの人が見ています。

前走の着順と勝率、回収率の実績

競馬では、クラス分けが存在するため、全頭を並べて比較するわけにはいきません。

未勝利戦で1着の馬とG1で1着の馬とでは、同じ1着でも事情が違ってきます。

ここでは、対象数が多く、条件が一定になるように未勝利戦(2019年1月1日~12月31日)をベースに調べてみました。

未勝利戦で1着になると、次走は昇級戦になるので、2着以下が対象です。

まず、未勝利戦で2、3着になった馬の次走の成績です。

勝率(1着)=19.9%

複勝率(1~3着)=48.5%

単勝回収率=79

複勝回収率=76

ちなみに、回収率の見方は、100円の投資に対しての数値です。

上の実績であれば、単勝で100円の馬券を買って、79円のバックがあったということです。

JRAの単勝の控除率は20%なので、80という数値が基準になります。

こう考えると、前走、2,3着の馬を単勝で買い続けると、平均よりも少しだけ低い回収率に留まってしまうということです。

では、次に前走4~6着の馬です。

勝率(1着)=8.3%

複勝率(1~3着)=28.0%

単勝回収率=71

複勝回収率=79

やはり、勝率に関しては、大きく下がります。

前走に2、3着になるような馬に比べると、実力は落ちる印象です。

ただ、回収率、特に複勝については、それほど変わりません。

次に前走7~9着ではどうでしょうか?

勝率(1着)=4.4%

複勝率(1~3着)=14.6%

単勝回収率=83

複勝回収率=74

勝率や複勝率が更に下がっているのに対して、単勝の回収率はこれまでの2,3着や4~6着よりも優秀です。

最後に前走10着以下に沈んだ馬の場合です。

勝率(1着)=1.8%

複勝率(1~3着)=7.6%

単勝回収率=49

複勝回収率=60

勝率、複勝率はかなり低く、回収率も断トツに悪い数字です。

やはり前走で大敗した馬というのは、なかなか勝てないものだということがわかります。

データに対する考察

前走が、2、3着の場合、一般的な馬券購入者の心理としては、

「次は勝ちそうだ」

となります。

実際、勝率が20%程度、複勝率は5割に迫るので、前走で勝ち負けの勝負をした馬というのは、強いということが言えます。

競馬が的中率を競うゲームなら、迷わず前走で好走した馬を選ぶべきです。

ただ、競馬では最終的に投資したお金を回収しなくてはなりません。

回収率を見ると、前走で好走した馬よりも、7~9着になった馬の方が、やや優秀です。

これは、前走で結構な差で負けると、馬券購入をためらう人が比較的多いことで説明が付きそうです。

いずれの結果でも、回収率が100を超えはしないので、決定的な要素ではありませんが、全体的な傾向として、前走で勝ち負けの馬(好勝負した馬)は馬券的には絶対に買うべき馬ではないということです

逆に、前走で大敗した馬に関しては、勝率、複勝率が極めて低く、回収率も平均を大きく下回る可能性が高くなります。

このレベルになると無条件に買わない判断をして良い馬と言えますし、排除すればあなたの馬券は良い方に向くでしょう。

データのばらつきについて

2019年の未勝利戦で2着以下に負けた馬(同一馬の重複もあり)は1万5千件超である程度信頼できるデータですが、それでも結果はばらつきます。

念のため、2018年でも同じ調子で調べてみると、多少の違いはありますが、前走、2,3着の馬よりも、7~9着の馬のほうが優秀な結果でした。

また、前走10着以下の馬が著しく数字が悪い傾向も同じで、先に書いた考察はあながち間違っていないと思います。

まとめ

前走の着順だけを見ても、無条件に前走好走した馬を避ける理由にはなりません。

ただ、やはり前走の結果でフィルターをかけると、毎年同じような傾向が出ることから、全体としては前走の好成績は、ややマイナス材料と言えるでしょう。

また、前走の着順で最もはっきりしているのは、大敗したような馬は実力が劣るために、次のレースでもほぼ勝てないということです。

こういった馬を馬券から外すだけで、僅かながら収支は向上するでしょう。

ちなみに今回調べたのは、未勝利戦のみで、他のクラスでの実績は対象外です。

ただ、馬券購入の心理としては似ているところもあると思いますから、前走勝ち負けの馬は、馬券を買われすぎる傾向があるでしょう。

次回は着順に関連して、

「着差」を取り上げます。