僕は結婚していますが、家のお金は妻と私とで分けています。
生活に関わる費用の内、食費以外は僕が払っています。
代わりに時間的に余裕のある妻は子供の面倒をほとんどしてくれています。
結婚すると、多くの夫婦は家計をまとめて、旦那さんは「お小遣い制」に移行します。
浪費を防いだり、将来のためにお金を管理する方法として、とても有効だと思います。
ただ、お小遣い制の知り合いに聞くと、
「家の貯金が幾らあるのか分からない」
「家で加入している生命保険を知らない」
「家庭の光熱費の内訳?」
という人がいました。
こういう人って結構いると思うんですよ。
でも、良く考えるとけっこう怖いですよね。
もしかしたら、全く貯金ができていないかもしれないし、
最悪借金している可能性だってあります。
パートナーを信頼するのはいいことですが、放置するのは違うのかなと。
「男は仕事をしていればいい」
というのは、時代遅れだと思います。
ここでは、お金に関心がない人に向けて、お金の大切さと無関心の怖さをお話します。
配偶者は「他人」 信頼することとお金の管理能力は別
夫婦は「他人」です。
3組に1組は離婚している時代です。
全てを預けてしまうのは恐ろしいことだと思いませんか?
お金は生活をするための全ての根源です。
お金がなければ、欲しいものは手に入りません。
それどころか衣食住の全ても、お金があるからできるのです。
そのお金を「他人」に全て預けてしまって、もし「離婚」となったらどうしますか?
財産分与の時にお金がほとんどなかったら?
そこではじめて借金の存在を知ったら?
「女の人は家計をやりくりするもの」
という固定概念が
「妻はやりくり上手」と勝手に思っていませんか?
逆もしかりで、
「旦那さんは仕事ができる人だから、お金の管理も大丈夫」
本当にそうでしょうか?
僕の父親は、仕事ができて、出世も早く、収入も多い人でした。
でも、パチンコが大好きで、湯水のようにお金を使う人でもありました。
仕事を引退しても止められず、今となっては貯金もなく、年金で1パチに興じる生活です。
家の経済状況を知ろうとすることはほとんどなくて、
「俺は高給取りだから」と好き放題にしていた結果が今の生活です。
家に貯金がないことを知った時には母親に散々文句を垂れていました。
母親もやりくりが上手ではなかった様で、パチンコに行けないと怒る父親に好きなだけお金を渡していたようです。
親のお金は僕の財産ではないので、別に不満はありません。
ただ、僕が結婚をした時、「祝儀を払ってやれない」と泣いて謝っていた母の姿は今でも忘れることができません。
そして、祝儀は、僕の貯金から自分に払いました。
当然ながら父はこのことを知りません。
もし両親がお互いに、お金について真剣に向き合っていたら、こんなことにはならなかったと思います。
ほったらかしにしておいて、いざお金がないと相手のせいにして喚き散らす様な夫婦の関係にならない為にも、お互いがお金に関心を持つことが大切です。
お金はモチベーションの根源
夫婦のお小遣い制を否定はしませんが、個人的には好きではありません。
お金に関心がなくなる理由の一つに「お小遣い制」があると思うのです。
仕事で頑張って収入が増えたとして、お小遣いが増えなかったら、更に頑張ろうとは思えません。
仕事そのものが楽しくて仕方ない人は別ですが、サラリーマンで一番の関心ごとはお金です。
営業成績を上げるのも、出世するのも、上司にペコペコするのも、お金のためです。
収入が増えて、全てを自分のために使いたいのではありません。
増えたお金で、経済的に安定する、将来への不安がなくなるのを体感すると、仕事を頑張って良かったと思えます。
妻や子供がこの先も安心して暮らせると思えることがモチベーションとなるのです。
余分なお金は必要ないという価値観も正しいと思いますが、お金は幾らあっても困らないという意見の方を僕は支持します。
いつまでも変わらないお小遣いだけを気にしながら、繰り返し同じような日々を送るのはツマラナイと思います。
家のお金に関心があれば、家族の生活にも関心が向いて、少しでも稼ごうというモチベーションに繋がります。
結婚相手は自立している人がいい
ちなみに僕の妻は資格の要る業種なので、まあまあ稼いでくれます。
なので、奥さんがパートやアルバイトの家庭に比べて、本当に助かっています。
財布を夫婦で分けているのは、お互いが生活できる程度に稼いでいることも関係していると思います。
妻は結婚前は一人暮らしで、自立した生活をしていました。
妻にしてみれば、今まで家賃や光熱費、保険に通信費なんかを自分で払っていたことを思うと、結婚してかなり楽になったと感じているはずです。(たぶん)
本来、結婚は、生活が一緒になるので、金銭的には楽になるはずなんです。
もともと1人で全てを払っていたお金が、半分とはいかないまでも、何割か安くなるので、「お得だね」という感覚が正しいのです。
これが、元々実家にいて、食費から家賃、光熱費なんかを一切払わないでいる人。
余ったお金を自分の趣味に贅沢に使っている人が結婚すると大変です。
今まで買えていた欲しいものが手に入りません。
乗っていた高級車が軽自動車に変わります。
住むため、食べる為のお金が消えて行きます。
すごくストレスを感じます。
子供ができれば更に我慢が必要です。
お金だけでなくて時間までなくなります。
はい、結婚生活が上手くいきません。
最悪離婚。
こんな流れができるのではないでしょうか?
お互いにパートナーを選ぶ時には、「自分の生活は自分で」と思っている人がいいと思います。
特に男の人は、女の人を経済の面から評価しませんが、けっこう大事なことだと思います。
おわりに
お金に対する考え方はいろいろで、絶対に正しい方法はありません。
ただ、少なくともお金の管理はパートナー同士が同じように関心を持つべきと思います。
「任せる」というのは、信頼しているのではなく、関心がないということです。
せっかくパートナーが一緒に生活するなら、お金の面でお得感が欲しいですね。
おしまい