ぼくの勤めている会社は、田舎にあって、男が優位の社風です。
ルールがあるわけではありませんが、基本的に女の人は出世の対象外で、そういった風潮が昔からありますし、働く女性も受け入れているようです。
でも、最近はちょっと風向きが変わってきて、
「男だというだけで私より給料が多いのはおかしい」
と愚痴をこぼす女の人が増えました。
社内を見渡すと、仕事ができない男もたくさんいて、会社の将来的にも女の人を出世させた方がいいのかなと思います。
今の時代は、男女平等が加速的に進んでいるので、女の人でも社会的に成功できる可能性が高くなりました。
逆に言えば、男だからある程度稼げるとも限らないので、女の人も、社会的に成功することをもっと考えるべきだと思います。
ある妻の離婚できない理由
ぼくの知り合いの、ある夫婦が離婚の話し合いをしました。
夫は離婚したい、妻は離婚したくない。
結果的には、離婚せずに別居を続けています。
なぜでしょうか?
妻は、心の中では離婚してもいいと思っていても、お金の問題で離婚できないのです。
妻は、高校を出てすぐに働き、入った会社で5年後に今の夫と結婚しました。
夫は少し年上でしたが、だいたい同じ世代で、2人は若くして結婚したことになります。
結婚した当初は、お互いに好きで、周りからも祝福されて幸せそうでした。
でも、その後子供が2人できて、しばらく経っていろんな問題がでてきます。
どちらかに不貞があったのか、単に性格が合わないのかはわかりません。
ただ、夫が今の生活を続けたくないと、妻に告げたのです。
困ったのは妻の方です。
若くして結婚して子供もできたので、妻は社会経験が浅く、今ではパートの仕事しかしていません。
もし離婚となったら、子供の生活のために、お金をもっと稼がなくてはなりませんが、社会経験が浅いせいで、まともな就職が難しく、高い収入が得られないので、なかなか踏み切れません。
養育費を貰うという手段は、夫が確実にお金を入れてくれれば良いでしょうが、保証がありません。
お互いがそれほど高収入でないため、一緒に住んで、節約することが一番経済的な方法ですが、離婚したらそうはいきません。
妻は、これまで夫の財布を握っていて、そのやりくりの中で、離婚したら苦しくなることがよく分かっています。
ぼくの予想では、夫に未練はなくても今後の生活のことを考えたら、離婚しないほうが得なために、離婚を踏みとどまっている女の人は多いのではないでしょうか?
経済を超える問題(例えば暴力とか浮気とか)があれば別ですが、離婚で経済的に損をするのは、やはり女の人だと思います。
離婚を想定しておく必要性
今の時代では、3組に1組は離婚しています。
離婚している人が多いせいで、世間でも離婚=悪の印象はなくなっています。
精神的には楽ですが、逆に言えば離婚の可能性が自分にもあるということです。
一昔前では、稼げる男の人を捕まえれば一生安泰。
だから、女の人も女性らしいスキルを磨くことに重点が置かれましたが、今は、これに加えて社会的な能力も必要です。
いざ、離婚となったら、そこで人生終了にならないように、自分でも働いて稼がなくてはなりません。
昔と違って、離婚に対するハードルが低いので、そうなった時のリスク管理が必要です。
結婚しても仕事を辞めない
ぼくの会社でも、結婚して仕事を辞める、いわゆる寿退社は少なくなっています。
産休の制度が充実したこともありますが、1年ほど休んで、また仕事に復帰する人が多いです。
一度会社を辞めてしまうと、次の会社ではその人を知らないところから評価するので、人柄も能力もわかりません。
1年以上仕事を離れていると、採用されにくいでしょうし、最初から人間関係を作っていくのも大変です。
いつも思うのですが、女の人は一旦辞めた後、1年以上のブランク、知らない人、初めての職種で1から仕事を始めて、給料も新人と同じで、大変だなと思います。
男は今いる会社で見知った人のいる環境で長く勤めるんですから、気を遣うことも少なくて楽ですよ。
いずれにしても、女の人で今働いている会社に産休の制度がきちんとあれば、利用した方が良いと思います。
もしそういう制度がなくて、これからできることもなさそうなら、転職も考えた方が良いかもしれません。
キャリア、スキルのアップを狙う
ぼくの会社のように、女の人が最初から出世の対象外だと、将来稼ぐのは難しいので、会社選びは大切です。
やはり工業系の職種だと、全体が男社会なので、女の人が成功するのは難しいと思います。
実際、ぼくの取引先の知り合いで、受け付けや窓口は女の人でも責任者は男ばかりなので、この業界で成功するのはハードルが高いでしょう。
どうせなら、努力したら、正しく報われるべきなので、女の人が活躍できる職種を選んでおくと将来チャンスが広がると思います。
まだ就職していないとか、転職を考えているなら、自分で稼ぐ、出世することを前提に業界を選ぶことも考えてみましょう。
最悪の場合、その会社を辞めても、業界的なスキルや経験は、その後にも生かされるはずです。
個人低には、工業系のメーカーに作業者として入社するくらいなら、美容やアパレルなどの業界の方が、女の人にとっては将来性がありそうに思います。
おわりに
お金は人生の目的ではありません。
でも、離婚できない妻のように、拒否される相手と妥協した生活を続けることは、やっぱり不幸だと思います。
お金さえあれば、お金を稼げるならクリアできる問題です。
女の人の社会的な地位が上がっていく流れは、今後も進んでいくのは間違いないので、今の内から、お金を稼ぐ手段やリスクの回避はしておくべきです。
幸せな人生を送るためには、お金は必要不可欠です。